「ウインバリアシオン」という馬を知っていますか?今年の春、7歳で引退をした競走馬です。競馬って、昼間から呑んだくれているおじさんたちがたくさんいて、女子には縁遠いと思われがちですが、とっても魅力的なスポーツの一つなんです!
私が最初に競馬を見るようになったきっかけは、この「ウインバリアシオン」。自分の名前がシオンなので、この牡馬の名前に運命を感じ好きになりました。競馬には、有馬記念やジャパンカップのようにスポーツニュースなどでも放送されるGⅠと呼ばれるレースが一番有名で、札幌記念や日経賞などのGⅡ、そのあとにGⅢなどがあります。ちなみにCMでよく放送しているナイター競馬の「東京シティ競馬」は、地方競馬と呼ばれるものです。
私が応援していた「ウインバリアシオン」は、この中のGⅡで2回優勝したことがある競走馬。1回目は2011年の青葉賞、2回目は2014年の日経賞です。残念ながら競走馬であればどの馬も目指す、GⅠで1位を獲得する「GⅠ馬」にはなれなかったのですが、2位には引退までに4度輝いている実力派です。
競馬ってどうしても賭け事として見られてしまうことが多いですが、私の中ではスポーツの一種。彼らが走れるようになるまでには、それまでに多くの人の力が必要で、たくさんの人の想いを乗せて走っているのです。彼らの一走には多くのドラマが詰まっています。
そして彼らのレースと私のアナウンサーという職業が、リンクしたところも好きになったポイントです。たくさんの人の努力が私たちの仕事の前にはあり、最終伝達者として人に情報を伝える仕事がアナウンサー。多くの人の力があってこと成り立つこの仕事は、競馬と通じるところがあるな〜と感じました。
今競馬場はとてもキレイで、女性や家族連れでも楽しめるスポットになっています。少しでも興味があるなら、まずは実際に見て欲しい。そうすれば、真剣勝負の彼らの有志が心に刺さるはずです。
黒澤詩音(くろさわ・しおん)
フリーアナウンサー